http://kavc.or.jp/art/annual/odani.html
http://www.gaden.com/info/2002/020913/0913.htm
http://www.hiropon-factory.com/webmaga/tokusyu/zero/odani/
http://www.operacity.jp/ag/exh25.html
●9th Room http://www.kyoto-art.ac.jp/raku/2002/20021106/top.html
会期 : 平成14年11月6日(水)から11月17日(日)
http://www.art.city.kanazawa.ishikawa.jp/collect/main.htm
■tomato workshop
私が以前書いたtomato workshopについての記録はいろいろな人に読まれてい
るようで、会う人から読んだという話を聞くことがある。そして実際にそれを
読んだ人がtomato workshopに参加するようになったということもあるようだ。
しかしもちろんあの文章はworkshop期間内に書かれた文章でもあり、その後に
起ったことをきちんとフォローしているわけではない。とりあえず私が知って
る範囲で、その後のことについて書いておいたほうがいいように思う。
tomato workshopは、2000年4月に東京で最初のworkshopをやり、その後2001
年、2002年と毎年続けて行われている。私はそれらのworkshopにも興味を持ち、
見学させてもらった。しかし当然といえば当然だが、最初に体験したworkshop
とは様々に違うものだった。
2001年のworkshopは朝日新聞が後援についていたため、朝日新聞社本社の社内
にあるホールを使用していた。場所の問題は大きい。例えば床に墨がこぼれて
も平気な環境というのはすごく重要だ。壁にテープで物を貼りつけたらそれだ
けで怒られるという状況では、やはり自由に創作するという気がそがれる。
夜中中ずっと作業していても大丈夫という環境が必要だ。
またスポンサーがついたために、値段を安くする必要があり、そのために日数
を短かくし、人数を増やした。しかしworkshopの効果を出すためには、やはり
ある程度の期間が必要だ。ある一定の期間の中で、いままで常識だと思ってき
たことが徐々にほぐれてくるという経験をする必要があり、そのためには
この期間では短かすぎた。
steve bakerのbusiness lectureが無いもの痛かった。tomato workshopの面白
さの半分はこのlectureにある。最後の講演で概論を述べていたが、これはあ
くまで外向きの言葉であり、lectureの濃い内容とは違う。
2002年のworkshopでは、残念ながらJohn Warwicker氏が来日できなかった。
やはり彼のいないworkshopは寂しいものがあった。
また今回は初めてinteractive workshopを開催したのだが、通常のworkshopと
interactive workshopとを分離してしまったのは、失敗だったと思う。
interactiveかどうかというのは本質的にはメディアの問題である。creation、
創造性をどう発揮するかという問題と、それに対してメディアをどう選ぶかと
いう問題とは、まったく別の次元にある。つまりinteractive workshopという
ふうにあらかじめ創造性を発揮する対象としてのメディアを規定してしまうこ
とは、その瞬間に創造性にあらかじめ枠をはめてしまうことでもある。
本質的には、interactiveかどうかといったmediaの問題と、creationそのもの
の問題とはまったく違う軸として存在するものである。つまりcomputerなんか
使わなくても、creativeなことはできる。使ったとしてもできる。なにかを作
るという時に、あらかじめその対象のmediaにとらわれてしまうことがよくあ
るのだが、そのようなタガを外して自由に考えられるようになること、このよ
うな教えがtomato workshopが本質的に伝えようとしていたことである。その
ことからすると、interactiveかどうかという問題をあらかじめ設定してしま
うのは、workshopのあり方としてはまったく逆行しているように思う。
また現実問題として、programmingの問題は大きい。たとえそれがLingoのよう
などちらかというと簡単なスクリプトでも、しかしprogrammingの基本形その
ものは理解する必要がある。四日間で、変数とか繰り返しとかを理解するとこ
ろから初めて、programmingでなにか表現できるようになるだろうか。少なく
ともprogrammingを勉強する期間をあらかじめ別枠で設けて、そこをクリアし
た人を対象としたworkshopをするなり、その勉強する部分まで含めてworkshop
とするなりする必要がある。
2002年の開催場所は、普段使われていない場所を使ったこともあって、かなり
自由に使えるいい場所だったようだ。しかし東京から遠かったのはやはり痛い。
東急ハンズとかDPE屋とかそういうところで素材を探したり材料を加工したり
しつつ物を作っていくというのが面白いんだと思う。
今回はsteve bakerのbusiness lectureが、ほぼ最初のときと同じように行わ
れていて、それはとてもよかった。しかし最初は三日程度だったのだが、若干
中身は減って二日。とはいえ非常に細かい内容が減っていただけだと思う。